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ー不妊治療の卵巣機能の改善に役立つ生活習慣と治療のポイントー

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不妊治療と卵巣機能の関係を知ろう

不妊治療の卵巣機能の改善を考えるとき、まずは卵巣がどのような役割を担っているのかを理解することが大切です。卵巣は排卵を行い、女性ホルモンを分泌する、とてもデリケートな臓器です。その働きが乱れると、排卵のリズムが崩れたり、質のよい卵子が育ちにくくなったりして、妊娠しづらい状態につながってしまいます。

卵巣機能が低下すると起こりやすいこと

卵巣機能が低下すると、月経周期が短くなったり長くなったり、経血量が極端に少ない・多いなどの変化が現れることがあります。また、基礎体温が二相になりにくい、排卵日が予測しづらいといったサインも、卵巣機能の低下に関係している場合があります。

年齢と卵巣機能の関係

卵巣機能は加齢とともに少しずつ低下していきます。特に三十代後半以降は、卵子の数だけでなく質も下がりやすくなるといわれています。そのため、不妊治療の卵巣機能の改善では、年齢要因を踏まえたうえで、今できることに早めに取り組むことがポイントになります。

不妊治療で行われる卵巣機能の検査

次に、不妊治療の現場で卵巣機能をどのように評価しているのかを見ていきましょう。検査結果を知っておくと、ご自身の卵巣機能の状態を理解しやすくなり、医師との相談もしやすくなります。

ホルモン検査で分かること

血液検査で行うホルモン検査では、卵巣から分泌されるホルモンや、脳から卵巣へ指令を送るホルモンの値を確認します。代表的なものに、卵胞刺激ホルモンや黄体形成ホルモン、エストロゲンなどがあります。これらのバランスから、卵巣機能がどの程度保たれているか、治療でどのようなアプローチが適しているかの目安を立てることができます。

卵巣予備能をみる検査

卵巣予備能とは、卵巣にどのくらい卵子の元が残っているかの目安となる指標です。抗ミュラー管ホルモンの値や、超音波検査で数える小さな卵胞の数などから推測されます。卵巣予備能の目安を知ることで、タイミング法や人工授精、体外受精など、どの治療方針をどのくらいの期間続けるかを考える材料になります。

卵巣機能の改善につながる生活習慣

検査や治療も大切ですが、不妊治療の卵巣機能の改善では、日々の生活習慣を見直すことも大きな鍵になります。小さな工夫の積み重ねが、将来の妊娠の可能性を高めるサポートにつながります。

睡眠とストレスケア

卵巣の働きは、自律神経やホルモンバランスの影響を強く受けます。寝る時間が毎日バラバラだったり、慢性的な睡眠不足が続いたりすると、ホルモンの分泌リズムが乱れやすくなります。できるだけ同じ時間に寝起きする、寝る前にスマートフォンやパソコンの画面を長時間見ないなど、睡眠の質を高める工夫を意識してみましょう。

食事で意識したい栄養素

卵巣機能を支えるためには、バランスのよい食事が基本です。特に、たんぱく質、鉄分、亜鉛、ビタミンD、ビタミンE、葉酸などは、ホルモンや血流、細胞の働きをサポートするといわれています。毎日の食事で、肉や魚、卵、大豆製品、緑黄色野菜、海藻、ナッツ類などを意識的に取り入れるとよいでしょう。

適度な運動と冷え対策

軽いウォーキングやストレッチなどの運動は、全身の血行を促し、卵巣にもしっかりと酸素や栄養が届きやすい状態をつくる助けになります。また、体を冷やさないことも卵巣機能の改善には重要です。おなかや腰回りを冷やさない服装を心がけ、夏場でもエアコンの冷えに注意しましょう。

不妊治療でできる医療的なサポート

生活習慣の見直しと並行して、不妊治療ではさまざまな医療的サポートにより卵巣機能を支えていきます。どの方法が合うかは一人ひとり異なるため、専門の医師と相談しながら進めることが大切です。

排卵誘発剤によるサポート

排卵のタイミングが整いにくい場合には、排卵誘発剤を使って卵巣をサポートする方法があります。飲み薬や注射薬など種類があり、卵巣への負担や副作用に配慮しながら、排卵のリズムを整えることを目指します。医師の指示どおりに通院し、超音波検査や血液検査で卵胞の育ち具合を確認しながら進めていきます。

体外受精などの高度生殖医療

卵巣機能の低下が進んでいる場合や、ほかの治療でなかなか結果が出ない場合には、体外受精や顕微授精などの高度生殖医療が検討されることもあります。卵巣を刺激して複数の卵子を育てる方法や、刺激を抑えながら少数の卵子を採取する方法など、卵巣の状態に合わせた治療が行われます。不妊治療の卵巣機能の改善を目指すうえでも、負担を減らしつつ卵子の質を高める戦略を一緒に考えていくことが重要です。

自分らしいペースで卵巣機能の改善に向き合うために

不妊治療の卵巣機能の改善は、すぐに結果が出るものではなく、時間をかけて取り組んでいく長距離走のようなものです。治療のステップが進むにつれて、不安やプレッシャーを感じる場面も増えるかもしれませんが、頑張りすぎて心や体が疲れ切ってしまうと、本来の力を発揮しにくくなってしまいます。

パートナーや家族、医療者と気持ちを共有しながら、自分のペースで続けていくことがとても大切です。また、不妊治療専門のカウンセリングや、同じ悩みを持つ人同士のオンラインコミュニティなどを活用することで、孤独感を和らげることもできます。

卵巣機能の状態や治療の選択肢は人それぞれ違いますが、生活習慣の見直しと適切な医療のサポートを組み合わせることで、妊娠に近づく可能性を高めることは十分に期待できます。焦りすぎず、しかし大切な時間を逃さないよう、気になることがあれば早めに専門のクリニックに相談してみてください。
また、サプリメントや漢方薬、鍼灸などの補助的なケアが気になる場合は、自己判断で始めるのではなく、現在受けている不妊治療との相性や安全性について必ず医師に確認しましょう。インターネットやSNSにはさまざまな情報がありますが、信頼できる医療機関の情報を参考にしながら選択していくことが、後悔の少ない治療につながります。

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