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ー不妊治療の体外受精の流れを徹底解説|準備から採卵・受精・胚移植・判定まで ー

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体外受精の基本と全体像

体外受精(IVF)は、排卵前に卵巣から卵子を採り、体外で受精させ、育てた胚を子宮に戻す治療です。タイミング法や人工授精で結果が出にくい場合や、男性不妊・卵管因子がある場合に検討されます。流れは「初診・検査→排卵誘発→採卵→受精・培養→胚移植→妊娠判定」。要点を押さえれば通院計画も立てやすくなります。

初診〜事前検査・準備

初診では既往歴や月経周期を確認し、採血や超音波などの基本検査を行います。結果を踏まえ、治療方針とスケジュール、使用薬剤、通院回数の目安を共有します。パートナーの検査や生活習慣の見直しも同時に進めると、次の工程がスムーズです。
初診後に行う主な検査と準備を要点だけ押さえましょう。内容を理解しておくと、治療計画の説明がぐっと分かりやすくなります。

ホルモン・感染症・AMHなどの検査

ホルモン(FSH、LH、E2、プロラクチンなど)、卵巣予備能を示すAMH、甲状腺機能、感染症(B型C型肝炎、梅毒、風疹抗体等)を確認します。超音波で子宮や卵巣の状態、必要に応じて卵管造影や内膜評価も行います。男性側は精液検査に基づき、受精法(ふりかけ法かICSI)を検討します。

治療計画とスケジュールの立て方

採卵月を決め、自己注射の開始時期、通院日、採卵候補日、移植候補日をカレンダーに落とし込みます。仕事や学業との両立を見越し、予備日の確保や家族・職場への共有方法も準備しておくと安心です。

排卵誘発とモニタリング

成熟卵子を得るため、注射薬や内服薬で卵胞を育てます。刺激の強さや期間は年齢、AMH、前周期の反応で調整します。通院時は超音波と採血で卵胞の大きさとホルモンを確認し、採卵のタイミングを見極めます。
次の小見出しでは、代表的なプロトコルと自己管理の要点をコンパクトに解説します。名称は難しくても考え方を掴めば選択が楽になります。

ショート法・アンタゴニスト法などの考え方

ショート法はGnRHアゴニストで同期を取りながら刺激します。アンタゴニスト法は早期排卵を抑え、柔軟に調整しやすいのが特徴。低刺激や自然周期は薬剤を控えめにし、負担や費用を抑えたい方に適します。目的は「適切な数の質の良い卵子を得る」ことです。

自己注射・通院頻度と副作用対策

自己注射は決められた時間に行い、保管温度と針の安全廃棄を守ります。副作用として腹部張りや注射部位の痛み、まれに卵巣過剰刺激症候群(OHSS)があります。急な体重増加や腹痛・息切れの際は早めに相談を。通院は2〜3日に一度が目安です。

採卵と受精のステップ

卵胞が十分に育ったら、排卵誘発(hCGまたはGnRHアゴニスト)を行い、約34〜36時間後に採卵します。静脈麻酔下で針を用いて卵胞液を吸引し、卵子を回収します。当日は禁飲食や付き添いの有無などクリニックの指示に従いましょう。
ここからは、採卵当日の動きと受精方法の違いを一気に把握します。前日までに準備物と注意点を確認しておくと安心です。

採卵当日の流れと注意点

受付→着替え→点滴・麻酔→採卵→覚醒・安静→帰宅の順が一般的です。帰宅後は激しい運動や入浴を避け、出血や強い腹痛、発熱があれば連絡します。同日にパートナーの採精を行うことが多く、禁欲期間の指示(通常2〜5日)を守ります。

IVFとICSI(顕微受精)の違い

ふりかけ法(IVF)は卵子に精子をふりかけ自然受精を待つ方法。ICSIは選んだ精子を針で卵子に注入します。重度の精子所見異常や受精障害が疑われる場合にICSIを選択し、状況により併用することもあります。受精の可否は翌日に確認します。

受精確認と胚培養

受精が確認できたら、受精卵(胚)を数日培養し、質の良い胚を選びます。培養期間は3日目(分割胚)または5〜6日目(胚盤胞)が一般的で、凍結保存を併用することもあります。
次の小見出しでは、観察と評価の基本を確認します。点数やグレードの表記は施設で差があるため、基準も併せて聞いておきましょう。

受精判定と分割観察のポイント

受精翌日に前核の消失や割球の均一性、フラグメンテーション(細胞片)の割合を確認します。分割のスピードや均整、胚盤胞では拡張度や内部細胞塊/栄養外胚葉の評価が指標です。複数胚がある場合は着床可能性の高い胚を優先します。

凍結胚と新鮮胚の選択

新鮮移植は採卵周期にそのまま移植、凍結胚移植は別周期で移植します。OHSS回避や内膜状態の最適化、スケジュール調整の観点から凍結優先とする施設もあります。

胚移植とその後の過ごし方

移植は細いカテーテルで胚を子宮に戻す処置で、痛みは軽度なことが多いです。移植法は自然周期・ホルモン補充周期・刺激周期後の各パターンがあります。
続いて、移植当日の流れと判定日までの過ごし方をまとめます。過度な安静は不要ですが、無理は禁物です。

移植当日の流れ

受付→内診・超音波→移植→安静→説明・会計という流れが多いです。長時間の安静は必須ではありませんが、当日の激しい運動は避けます。カフェインやアルコールは控えめに。

黄体補充と判定日まで

移植後は黄体ホルモン(内服・膣剤・注射)で内膜をサポートします。判定日は通常、移植後9〜14日。フライング検査は結果解釈が難しいため避け、出血や強い痛みがあるときは受診を。陽性なら妊娠継続の通院が続き、陰性なら次の方針を話し合います。

よくあるリスクと対処

体外受精は標準治療ですが、リスクはゼロではありません。OHSS、採卵時の出血・感染、多胎妊娠、薬剤副作用などを理解し、異変時の連絡先と受診基準を事前に確認しておきましょう。
ここでは、相談の多いOHSSと、治療中のメンタルケアを簡潔にまとめます。身体と心の両面を整えることが、治療継続に役立ちます。

OHSSと合併症の理解

腹水や体重増加、息苦しさ、尿量減少は注意サインです。予防として刺激量の調整、アゴニストトリガー、全胚凍結などがあります。症状が強い場合は速やかに受診します。

メンタルケアと生活習慣

睡眠・栄養・適度な運動に加え、情報の取り過ぎを避け、公式資料や医療者の説明を優先。仕事や家事の調整、パートナーとの役割分担、送迎の協力体制を整えると安心です。支援団体やカウンセリングも有効です。

成功率を高める工夫と情報の集め方

成功率は年齢、卵巣予備能、採卵数、胚の質、子宮内環境、基礎疾患、生活習慣などが影響します。自分の検査値と治療履歴を把握し、周期ごとに振り返ると次の一手が見えます。
最後に、主な指標と費用・制度面の確認ポイントをチェックしましょう。地域や制度は更新されるため、最新情報は通院先で確認してください。

年齢・卵巣予備能と成功率

一般に妊娠率は加齢とともに低下するため、採卵数の確保や胚盤胞移植の選択が鍵になります。AMHや前周期の反応、過去の培養成績を踏まえ、刺激法や移植条件を最適化します。

費用・補助制度の確認ポイント

費用は刺激法や培養日数、凍結本数、移植回数で変動します。保険適用や助成制度の対象条件、年齢・回数制限、自己負担額、追加料金(ICSI、タイムラプス培養等)の扱いを事前に確認しましょう。

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